名古屋レール・アーカイブス 設立20周年記念資料展はじまる 9/17-10/13

名古屋レール・アーカイブス 設立20周年記念資料展はじまる 9/17-10/13

20周年記念資料展の会場入口付近

資料の散逸を防ぎ、保存するとともに活用することを目的に発足したNPO法人名古屋レール・アーカイブスは、今年で設立20周年を迎えました。その記念資料展が約1カ月間行われます。
記念資料展の概要は次の通りです。

1.テーマ 地図で辿る名古屋の歴史 ~広がる地域、整備される公共交通~
2.期 間 2025年9月17日(水)~10月13日(月祝)
3.時 間 10:00~18:00 (土日祝は10:00~17:00)
4.休館日 月曜日
5.会 場 名古屋都市センター まちづくり広場(金山南ビル11階)
6.入場料 無料

会場は、金山総合駅の南口を出てすぐ右側にある建物です。
会期中には、次のとおり記念講演が2回行われます。

●記念講演1 名古屋の鉄道の歴史に迫る 9月21日(日)13:30~
●記念講演2 金山総合駅と都市計画 10月5日(日)13:30~

いずれも無料で、予約もいりません。

↓明治時代の名古屋の発展を比較した地図。各地図の右側には「地図の見方」が記されている
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入口にある開催案内には、開催趣旨として次の一文が記されています。
『名古屋が今の中区の広さから徐々に広がり、そして16区となっていく歴史を、地図で辿ります。』
これを端的に示しているのが、冒頭に飾られている2枚のパネルです。(上の画像)
右が明治11年1月発行の地図で、名古屋区はいまの中区とほぼ同じでした。この頃、熱田神宮がある一帯は名古屋区ではありませんでした。
左は明治20年6月発行の地図で、前年に名古屋駅が開業したため、名古屋駅と名古屋の中心地を結ぶ広小路ができています。この2年後に名古屋区は名古屋市になっています。
ところが、当時の名古屋駅は名古屋市内でなかったことがこの地図で確認できます。
熱田駅も当時はいまより南にありました。
このような「地図の見方」が、各地図に添えてあります。ですから、予備知識がなくても一枚一枚の地図を楽しむことができます。もちろん、名古屋全体についての知識があれば、より楽しむことができるはずです。
また、名古屋市内に限定せず、吉田初三郎による鳥瞰図、愛知電鐵線路圖など、名古屋圏全域を表現した展示物も多くありますので、名古屋圏にお住まいの方や興味のある方は、それぞれの知識に基づいて楽しむことができることでしょう。

↓最後の展示は、名古屋レールアーカイブスの活動紹介
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古地図23枚を中心に、明治から昭和にかけての資料40点近くが展示されている名古屋レール・アーカイブス 設立20周年記念資料展は、パネルを順に見ていき、最後に入り口近くまで戻る周回コースで展示してあります。
その最後のパネルには、名古屋レール・アーカイブスの設立趣旨から活動まで記されています。そこには次の一文があります。
「会の維持、発展には公開~活用ができる人材が必要となります。」
さらに、文末は次のように締めくくられています。
「活動に必要な人材は、本来、鉄道趣味者に限りません。これを機会に多くの方に弊会の活動に参加して頂ければと期待しています。」
今回の展示に何かしら興味を持たれた方は、名古屋レール・アーカイブスの門をたたいてみてはいかがでしょうか。
名古屋レール・アーカイブス概要
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